ダイヤル式の金庫は、なぜ番号を合わせないと開かないのでしょうか。今回は、ダイヤル式金庫の仕組みについて解説します。ダイヤル式金庫の内部には、「座」と呼ばれる複数の円盤状の部品が組み込まれています。座には、それぞれ切り欠き(溝)があり、正しい番号に合わせると、すべての切り欠きが一列に揃うようになっています。ダイヤルを回すと、座が回転します。正しい番号に合わせると、すべての座の切り欠きが一列に揃い、その状態で閂(かんぬき)を動かすことができるようになり、金庫が開きます。もし、番号が間違っていると、座の切り欠きが揃わず、閂を動かすことができません。そのため、金庫は開きません。ダイヤル式金庫の番号は、通常、複数の数字の組み合わせで構成されています。例えば、「右に3回、左に2回、右に1回」のように、回す方向と回数が決まっています。この回す方向と回数が、金庫の番号となります。ダイヤル式金庫は、この仕組みによって、高いセキュリティを保っています。番号を知らない限り、金庫を開けることは非常に困難です。近年では、ダイヤル式の金庫だけでなく、テンキー式や指紋認証式など、様々な種類の金庫が登場しています。しかし、ダイヤル式金庫は、構造がシンプルで故障しにくく、電池切れの心配もないため、根強い人気があります。ダイヤル式金庫の仕組みを理解することで、金庫の防犯性に対する理解が深まり、より安心して金庫を利用することができるでしょう。