車のドアが、外側からは開くのに、内側から開かない場合、チャイルドロックがかかっている可能性がまず考えられます。しかし、チャイルドロックを解除してもドアが開かない場合は、他の原因が考えられます。今回は、チャイルドロック以外に、車のドアが内側から開かない場合に考えられる原因について解説します。まず、「インナーハンドル(内側のドアハンドル)の故障」が考えられます。インナーハンドルは、頻繁に使用するため、経年劣化や衝撃などによって、故障することがあります。インナーハンドル内部の部品が破損したり、外れたりすると、ハンドルを引いてもドアロックが解除されず、ドアが開かなくなることがあります。次に、「インナーハンドルとドアロック機構を繋ぐロッドやワイヤーの故障」も考えられます。インナーハンドルとドアロック機構は、ロッドやワイヤーで繋がれています。これらの部品が外れたり、切れたりすると、インナーハンドルを引いてもドアロックが解除されず、ドアが開かなくなることがあります。また、「ドアロックアクチュエーターの故障」も、原因の一つとして考えられます。ドアロックアクチュエーターは、ドアロックを電気的に制御する部品です。この部品が故障すると、ドアロックが正常に作動しなくなり、内側からドアが開かなくなることがあります。ただし、外側からは開く場合は、ドアロックアクチュエーターの故障の可能性は低いと考えられます。さらに、「ドアロック機構の故障」も考えられます。ドアロック機構は、複雑な構造をしており、様々な部品で構成されています。これらの部品のいずれかが故障すると、ドアロックが正常に作動しなくなり、内側からドアが開かなくなることがあります。内側からドアが開かない場合は、インナーハンドル、またはインナーハンドルとドアロック機構を繋ぐ部品の故障が疑われます。これらの部品の修理や交換は、専門的な知識や技術が必要となるため、DIYでの修理はおすすめできません。ディーラーや整備工場に点検・修理を依頼しましょう。